花街 向島
異世界に浮かぶ向島
芸妓衆の艶が薫る街
吉原があった浅草側から見て、隅田川の向こう側は幽玄で隠れた異世界に見えたようです。春には桜にけぶり、夏には蛍光が川面をゆらし、秋には田園の色が燃え、冬の雪景色が川岸を覆う。非日常的な世界に誘う隠れ里のような場所。多くの文人墨客が向島を愛し、ここに遊びに来られ、また居を構えました。時代が変わり、人も変わり、風景が変わっても、今も向島は日常から離れ、静かで、不思議な陰影に包まれた独特の風情を残しています。
そよぐ風に芸妓衆の微かな艶が薫る街。月夜に映える着物、流れる三味線の音と長唄の声。向島は、今も昔も、異世界に浮かぶ花街です。
花街のつくり
料亭、置屋、見番
向島の花街では、料亭、置屋、見番の3つの役割が織りなされて、究極のおもてなしがつくりあげられています。独立しながらも相互につながり、花街独特の文化としきたりが継承されているのです。
料亭
和食、特に会席料理を提供し、芸妓衆を呼んでのお座敷が許可されている飲食店。お座敷とは、芸妓が呼ばれる宴の席を言います。
置屋
置屋とは、「籍(看板)を置く家」であることに由来します。女将は所属する芸妓や半玉たちに生活全般の教育を施します。
見番
料亭・置屋間の業務連絡や、芸妓の派遣を担うところ。伝統文化・邦楽全般、作法などの指導・育成に力を注いでいます。
向島の景色
隅田川の東岸に佇む文化と歴史
江戸が東京となり、社会が近代化し、周りの景色が様変わりしても、向島には今もゆっくりとした時間が流れ、そこかしこに花街の風情が残されています。
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